猫くんは落ち込んでいる私の感情がわかっていた。

猫を飼っていた頃の事でいまだに思い出す印象深い事をお話しさせて頂きます。私が社会人になって間もない頃です。
慣れない会社勤めと人間関係で少し疲れた時、普段の猫くんは大抵、数時間外へお散歩へ出かけるのに、その日はなぜか私の帰りを待っているかのようにタンスの上に座り、

私を見守るような眼差しで見つめていました。 その頃の私は本当に心身共に疲れていたので、同じ空間に居る猫くんに向けてつい、愚痴を言い始めました。 
猫くんに愚痴話をする内に、私の中の気持ちがだんだん緩んできたのか、気づくと目から涙が溢れていました。
ポロポロ涙が流れてきて、緊張していた気持ちが緩んでしまったみたいです。

私のそんな様子を見ても、猫くんは私をずっと見つめていました。居場所を変えるでもなく、まとわりつくでもなく、鳴くわけでもなく。
ずっと私の話を聞いてくれていたというか、私から発する感情を察知して見守ってくれていたというのか。
あの頃から、私が猫は「もしかしたら人の気持ちがわかるんじゃないの?」と思うようになりました。
猫はそれまでにも何度か飼った事がありました。犬も数回飼っていました。
犬と比べると、猫はマイペースで自分以外は何の興味も持たない生き物だというイメージを抱いていましたが、
この出来事があってからはそんな風には全く思えなくなりました。
猫も人の感情がわかり、温もりも恩も十分わかっているのではないのかな、と
この事があって以来、私はずっとそう思っています。

この記事に書かせて頂いた我が家の猫くんは、三代目です。それまで飼っていた猫くんの中では一番、印象に残っています。
もしかしたら、この出来事がそう思わせているのかもしれないです。
もう20年以上も前の事なのに未だに映像と共にこの出来事が蘇ってくるので、私の中では本当に大きな出来事だったんだと思います。
猫も人間と同じ。猫も人間の気持ちがわかる。だから、私たち人間も猫たちの気持ちを時々考えてあげる事も必要なんじゃないかな、と思います。